「車磨きのトレンドとコーティング剤の進化」&「普段のお手入れの考え方」
みなさんはカーコーティングは磨きとセットとお考えでしょうか?
私がカーコーティングを習った10年ぐらい前は必ず車の塗装を磨いてキズを目を皿のように探して消し、ビカビカにしてからコーティングをしていました。
下の写真のように必ず塗装をポリッシャーという機械を使ってピカピカに磨き上げ、その上にコーティング剤を塗布していました。
磨く理由は艶を出す為です。塗装の表面を極限まで鏡のようにテカテカに磨く事で付加価値を付け、コーティングする事でさらなる艶を出し、塗装を保護していました。
時代が進むと技術も進化します。
コーティング剤の性能もお客様のニーズとともに進化し、磨きを行わなくても素晴らしい艶が出るようになって来ています。鏡面状態まで研磨しなくても美しい艶を出す事が出来るコーティング剤が開発されています。
磨きはコーティングを塗装面に定着させるための役割を担い、塗装の艶を出す意味合いよりも平準さを作るために行われる事が多くなっています。コーティングの種類によっては必要としないものも出てきています。
とはいえ、下の写真のように洗車キズが多くなった塗装面などは磨かなくては美しく仕上がりません。
洗車キズが気になる方や嗜好性の高い方はコーティング前に磨きを入れた方が満足感は高くなりますが、そうでなければ塗装の厚みを減らすほどの強い磨きは逆効果となります。
その磨き方も多様化しています。
厚みの限られた塗装を薄く削って磨き上げる技術は繊細で大変な作業です。
昔はシングルアクションポリッシャーと言われる1軸の回転しか持たない強力な機械で下磨きを行い、次に切削性の弱い回転軸の異なるダブルアクションポリッシャーで仕上げるという作業を何工程も行っていました。
今はこのポリッシャーの種類が多様化して磨きが進化しています。
ポリッシャーの種類と進化
ポリッシャーの種類は大きく分けて3種類。さらに最新の磨きもご紹介します。
- シングルアクションポリッシャー
- ダブルアクションポリッシャー
- ギヤアクションポリッシャー
- 進化形ダブルアクションポリッシャー
シングルアクションポリッシャー
シングルアクションポリッシャーは字のごとく一つの回転軸しか持たず、単純な円回転のポリッシャーです。 一番強く磨ける機械ですが、一つ間違えれば塗装が溶けてなくなるほどの威力をもっています。 取り扱いには熟練の技術が必要です。
ダブルアクションポリッシャー
ダブルアクションポリッシャーは回転に振動を加えて複合的な動きをする機械です。
シングルアクションポリッシャーに比べると切削能力は落ちますが素人でも比較的安全に磨けます。
仕上げ磨きなどによく使われます。
ギヤアクションポリッシャー
シングルアクションとダブルアクションの中間的なポリッシャーです。
振動と偏芯回転を持つダブルアクションのバフ目の出にくさとシングルアクションの力強い磨きを併せ持つ優れもの。
取り扱いには慣れと知識が必要です。
進化形ダブルアクションポリッシャー
ダブルアクションポリッシャーは「あまり磨けない」という常識を覆した磨きの新常識。
ダブルアクションポリッシャーの回転でありながら重心などを改良し、専用のバフとコンパウンドを組み合わせて使う事で塗装面に大きな負荷をかける事なく初期研磨から鏡面仕上げまでを優しく磨けるポリシャーです。
こちらもある程度の慣れと知識は必要ですが、比較的安全な磨きが出来ます。扱いやすく施工技術者にも負荷をかける事なく軽い力で磨けます。
バフって何?コンパウンドにも色々あるの?
ポリッシャーの塗装に設置する部分に取り付けるスポンジや羊毛で出来たパッドの事をバフと言います。スポンジの大きさや種類は様々で粗目、中目、細目、といったものから低反発な素材で出来たものや凸凹したものまで用途に応じて使い分けています。
このバフにコンパウンドを付けて塗装を磨いていきます。
コンパウンドとは磨き粉の事で液体もしくは、ねり状のものを言います。
コンパウンドにも粗いものから細かいもの、油分を含むもの、ノンシリコン、自己粉砕型など様々です。
磨きはポリッシャーとバフ、コンパウンドの組み合わせで強くもなり、弱くもなります。塗装に合った組み合わせを選ばなければキレイには磨けません。
塗装の進化
塗装も進化しています。
紫外線に負けやすい塗装から劣化しにくいものに変わり、環境面を考えて油性から水性の塗装に変わってきました。
トヨタのセルフリストアリングコートや日産のスクラッチシールドは洗車キズレベルの微細なキズを自己修復してしまう画期的な塗装です。
このような塗装にも対応できる磨きやコーティングが必要とされています。
国産車、外車など車の塗装の種類やキズの種類、塗装の状態によってポリッシャーやバフ、コンパウンドを使い分けて磨きます。技術だけでなく知識、環境にも左右されるのが車の磨きです。常に技術や機器は進化していますので古い技術と知識だけにこだわらず、新しい事にも目を向け、良いものは取り入れています。
コーティングした後の普段のお手入れについて
カーコーティングをすると普段のお手入れが格段にラクになります。
汚れにくくて洗いやすい。今までゴシゴシ擦らなければ取れなかった汚れも水洗いでサッと取れます。
あまり汚れないので洗車の回数も減ってラクちんです。
面倒なワックスがけも必要ありません。
濃色車で洗車キズが気になる方には手洗い洗車がおすすめですが、「そんなの気にならない」という方は洗車機を使ってもキーパーコーティングなら大丈夫。洗車機を使うならシャンプー洗車か水洗いコースを選んでください。
「技術情報|クリスタルキーパー施工車を洗車機で100回洗っても大丈夫 」
気になる汚れがついたらキーパープロショップに聞けば対処の仕方を教えてくれます。
自分で取れない汚れや擦るとキズが付きそう、という時は遠慮なくご来店ください。
その汚れに対応した安全な方法で車をキレイにさせて頂きます。
コーティングは艶を出すためダケのものではない
カーコーティングは艶を出してキレイにするだけのものでは無いとご存じですか?
カーコーティングは塗装の身代わりとなって傷んでくれているんです。
傷んでくると当然補修や塗り替えをしてあげた方が車の塗装のためには良策です。
それがコーティングのメンテナンスであり、コーティングの再施工であったりします。
塗装の身代わりとなって傷んでくれる役割がカーコーティングにはあるというのを世間一般に広められていないので車を買った時にやったコーティングは本当に5年持たない、3年持たない、全然効いていない、と言った誤解につながってしまったりするのです。
カーコーティングは美観もアップさせてくれますが塗装を守るために塗装の身代わりとなって傷んでくれます。そのために、時々、コーティングを補修するメンテナンスやコーティングの塗り替えが必須なのです。
普段のお手入れは水洗いで大丈夫です。
1年に1回を目安に、コーティングのメンテナンスや塗り替えなどのお手入れをすれば本当にずっとキレイに車に乗り続ける事が出来ます。
それが仕組みとしてあるのがキーパーコーティングのキーパープロショップであり、キーパーラボです。
カーコーティングと洗車の専門店なので安心して車を預ける事が出来ます。
ぜひ最新の知識と設備、技術の揃った専門店で気軽に本当のキレイを楽しんでみてください。
この記事を書いた人
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キーパープロショップ林堂店を運営する株式会社ヤスカワの代表取締役。
サッカーと野球観戦(タイガースファン)そしてテニスをするのが大好きな3児のパパです。肩書きは社長ですが現場が大好き!いつも店舗でバリバリ働いています
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過剰なまでの美しさEXキーパー
EXキーパーは、塗装の上に透明なベールを纏ったような、
それはもう「過剰(EXCESS)と呼ぶほどの圧倒的な艶を作り出しました。
車の塗装が持っている美しさを引き立てるだけでなく、
コーティング自体が存在感を持つ、車史上初めての美しさです。