洗車とコーティングに何を求めるのか

2024年7月24日 2024年7月24日安川寿樹

安川寿樹

今日は友人の引っ越しのお手伝いをして来ました。
そのお礼にとラーメンをご馳走になったのですが、二郎系ラーメンというのでしょうか、お野菜てんこ盛りのラーメン。
おいしく戴いたわけですが、このラーメンを見て私が大学時代に通っていたラーメン屋さんを思い出しました。

もう、30年以上前の話です。
私は愛知県の大学に通っていて、友人に面白いラーメン屋さんがあるから一緒に行こうと誘われました。
その店は深夜2時から3時ぐらいまでしか開けていないお店で、たくさんの行列が出来る人気店でした。
麺はラーメンとうどんのミックス。上にはもやしやキャベツの野菜が山のように乗っています。
その野菜は味付け無し。だから置いてある調味料をかけて味付けして食べていました。
野菜を食べ終わると下には練り物がいっぱい。
ちくわ、ナルト、かまぼこ、それを食べるだけでアゴが疲れます。
それを食べ終わると煮付けたお肉が表れて、最後に麺類のラーメンとうどん。
20歳ぐらいだった私も、さすがにこのボリュームに圧倒されていました。
ラーメン屋のおっちゃんの好意で大盛りにしてくれているラーメンを残すと悪いので、全員無理してでも完食していました。
食べ疲れて朝方に家に帰るのですが、しばらくすると、また行きたくなるんです。
大学時代の友人何人かで、このラーメン屋さんに行くのが楽しくて何回も食べに行きました。おっちゃんのものまねをする野球部の友人が妙に面白かったのを覚えています。
一番美味しいと感じたのがお肉ぐらいで、ラーメンは特別おいしいわけでは無かったように思います。
今思えば、ラーメンじゃないし。うどんとか、お蕎麦とかもあったように思います。

深夜の数時間だけ開店しているお店、特別な大盛り、なんで野菜は味付けしてないんだ？、練り物多過ぎ、麺も多過ぎでラーメンちゃうし。
と、いろんな突っ込みどころがあるラーメン屋さんに行列が出来る理由は、何だったのでしょうか。
たぶん、物珍しさとおっちゃんの人柄、夜中に食べる特別感、みんなで食べる楽しさ、など体験を求めていたのだと思います。

普通のラーメン屋さんに求める、おいしい、というものでは無いですよね。

洗車やコーティング屋さんに、お客様が求めるものも様々なのだと感じています。

私達、キーパープロショップ林堂店は車の塗装にやさしい、絶対に塗装を傷めないというポリシーで仕事をしています。
なので、できるだけ塗装面を研磨して削る事を抑え、コーティングの性能を十分に発揮させて車をキレイにしています。

研磨は必要と、要望に応じて行っていますが、研磨しなければキレイにできない、というスタンスではありません。

それとは別に世間には磨き屋さんという研磨を重視したコーティング屋さんもたくさんあって、それはそれで高い研磨技術で車の塗装を長い時間磨いてこそキレイにできるというお仕事です。コーティングの性能というよりも研磨してキレイにする方法です。

もっと極端なお店になると、若い女性が水着のような姿で洗車をしてくれるお店というのもあります。

それぞれのお店には、それぞれの期待を持ってお客様は来店されるのだと思います。

当店に来店されるお客様は、水着の女性に洗車してもらいたいわけではなく、洗車とコーティングのプロに車をキレイにして欲しいからご来店されるわけで、それぞれのお客様には、いろんな思いがあって車をキレイにしたいと思っておられるのです。

昨日、ホワイトピュアキーパーを施工させて頂いたお客様は、「お母さんに車を借りたから、キレイにして返してあげたいと思ったんです」と言っておられました。

また、あるお客様は「車を売るから今日が最後の洗車なんです。キレイにしてからお別れしようと思って」とおっしゃいます。

特別な事がなくても、いつも車をキレイにしておきたいから、というお客様もたくさんいらっしゃいます。

どのお客様も、キレイになった車を見てよろこんで帰ってくださいます。