コーティングのプロは話を聞くのが大好きです。

2016年5月19日 2016年5月19日安川寿樹

安川寿樹

コーティングをお考えのお客様は多かれ少なかれ疑問や質問を持っておられるので施工前でも後でも私たちプロは出来るだけ分かりやすくお答えしています。

お客様の疑問質問が解決すると、私たちプロからもお客様にお聞きする事があります。
「気になる汚れやキズなどはございませんか？」と、
また、施工前の車も拝見させて頂いています。

それは車のオーナーであるお客様が気にされている汚れを聞くと同時に「もしかしたらコーティングをしてキレイになったら気になるのではないだろうか？」という汚れやキズを確認しておきたいからなのです。

お客様と私たちプロがコーティングをする車のボディを診断する視点は随分と異なります。

確認作業

コーティングをしに来られるお客様のほとんどの車には少なからずホコリや泥などの汚れがついています。
それらが付いていない状態でご来店される事はほとんどありません。
厳密に言うと、新車であってもそうです。

コーティングをする前には塗装の状態がどのようなものであるのかをチェックしておく必要があります。
遠目に車を見たり、近づいてみたり、横や斜め下から塗装を見たりします。
しっかりと見極めてからお客様に一番合ったメニューを提案するためです。

本来ならホコリや泥などの汚れを洗車してからの方が判断しやすいのですが、大体はご来店後すぐにメニューを決めて車をお預かりするので、実際にはお客様が気になっている箇所、キレイにしたい箇所をヒアリングして、メニューに反映させていきます。

それでも、洗車後に分かった汚れやキズなどはお客様に報告して、その対処方法を決めています。

洗車をするまではキレイに見えていても、洗車だけでは取れない汚れやキズがついていたりします。

下の写真は当店の代車です。

洗車前の車

洗車をすると本当に気になるであろう汚れやキズが見えてきます。

洗車

洗車完了

さて、プロ目線でチェックしてみましょう。

運転席のドアに白い異物が付いています。

運転席のドアに白い異物がついています。

分かりにくいのでアップにしたのが下の写真です。
塗装を傷めないように色々と取れるか試してみましたが、これは塗装と一体化してしまっているので取り除く事ができませんでした。

アップにしてみると

下の写真は後ろのタイヤの上あたりについた線キズです。
おそらくこれは見えなく処理する事ができます。

リヤフェンダーには線キズ

このように洗車をすると気になる汚れやキズなどがはっきりと見えやすくなります。
汚れやキズって知らないうちに付いていたりするんですよね。

この状態でお客様にこの汚れをどうするかの相談をするのがベストです。

しかし、洗車時間は約20分～30分。なかなか皆さん忙しい方が多いので、目立った汚れやキズの相談は電話で連絡して対処方法を決める事が多いです。
これらの汚れに事前にお客様自身が気づいておられるなら、事前のヒアリングで決めたとおりのメニューで問題ありません。

洗車をして、これらを診断してからメニューを決める方もいらっしゃいます。

水シミや洗車キズのある車の場合、オーナー様自身が気になっていないなら、特別な方法でそのキズや汚れを教えて施工料金を引き上げるというような事はしていません。
しかし、コーティングしてキレイになると、それらの汚れが気になるのではないか？という場合には念の為、お聞きします。「この汚れは気になりますか？」と、

逆にそれらが気になるお客様には磨く作業をご提案しています。

お客様の考え方も色々なので「プロが気になる事は全部教えて欲しい」という方もいらっしゃいますし、「このメニューでお願いします。」と来店前に全部決まっている方もいます。

いずれにしても、お客様が満足のいくメニューを決めて、大満足になるようになるように仕上げるのが私たちの仕事です。

他にも普段の駐車環境の事や、洗車方法などもお聞きしています。
コーティングを選ぶ上で駐車環境と普段の洗車方法は重要なチェックポイントです。
駐車環境が劣悪な場合もあるので、そういう時は駐車場所を代える事もおすすめしています。
家ではカーポートがあるけれど会社の駐車場は木の下。というのは要注意です。
以前はグレーの車に乗っていて最近白色の車に乗り換えたお客様が、「最近、茶色い小さいプツプツの汚れがいっぱい付くんです」と相談に来られた事がありました。
実はこの汚れ、虫のふんや樹液が付着して取れなくなっていたんです。
車の色によって、付いている汚れが見えやすいもの、見えにくいものがあります。
グレーでは見えなかったものが白では見える。
この時は、なんとか樹液と虫のふんを除去できましたが、同じ環境に駐車し続ければ、また同じ事がおこります。

色んな視点でお話しないと解決しない問題もあります。

だから、コーティングと洗車のプロはいっぱいお客様と話をします。

話がきらいな人もコーティングをする時はちょっとだけ私たちにお付き合いください。
時々、車の話で意気投合して終わらない事もありますが。。。(笑)