ダイヤモンドキーパー・クリスタルキーパーを科学するとどれだけ塗装に良いコーティングかがわかります
今日の天候はあいにくの雨。
コーティングブースを完備しているキーパーショップ林堂店では雨の日もコーティングの予約が入っている事が多いのですが、本日は久しぶりにコーティングと洗車無しの一日となりました。
さて、そんな日は今まで書くことのできなかったブログを書こうと意気込んでいます。
キーパーコーティングはガソリンスタンドでやっている簡易コーティングなの?
最近、キーパープロショップの看板を出しているガソリンスタンドを良く目にします。
これは私が感じているだけでなく、実際にキーパーコーティングのプロショップが増えているんです。お客様からもその声はよく聞かれます。
キーパーコーティングのメーカー「キーパー技研株式会社」が認めたプロの居るお店がキーパープロショップ(コーティング技術認定店)として看板をあげています。いくつもの研修を受け、1級のコーティング技術認定試験に合格した人がいるお店の事です。
私どもキーパープロショップ林堂店にも4名の1級資格者がいます。
全員がプロなので誰が作業しても高品質で均一なサービスを提供する事が出来ます。
まずコーティングをする人がプロとしての技術と知識を身に付けているという点でお客様には安心して作業を任せて頂けるのがキーパープロショップの基本です。そして、それをいつも高品質かつ均一なサービスとして提供できるお店が多くのリピーターを持って、口コミでも来店してくださるお店が多くの車のコーティングや洗車をお客様から任されています。
キーパーコーティングは製品の良さだけでなく、それを施工する技術者も訓練されているのが特徴です。
ガソリンスタンドで多く取り扱われているキーパーコーティングですが、一昔のガソリンスタンドとは違い最近はアルバイトが作業をするのではなく、専門性が高い技術者を置いて信頼性のある作業やサービスを提供する店舗が増えているのです。私どもキーパープロショップ林堂店もアルバイトにはコーティングなどの作業は一切させていません。
キーパーコーティングはコーティングを磨きとセットで考えている人から見れば簡易と感じるのかも知れませんが、磨きを必要としない高性能なボディガラスコーティングだと考える方が私は正しいのではないかと思います。
コーティング前に何故、車の磨きが必要なのかご存じでしょうか?
ここでいう車磨きというのは「鏡面研磨」の事です。
塗装面を整えるだけの磨きではなく、塗装を鏡のように平らにする磨きを鏡面研磨と言います。
ボディガラスコーティングを施工するとガラスのような透明感のあるツヤを得る事が出来ます。
そのコーティングをする前にはガラス被膜が定着出来る平らな塗装面を作り出す必要があります。
洗車キズが多かったり傷み始めた凸凹した塗装面にはコーティングは定着しにくいのです。
また、1μ以下の薄い厚みのボディガラスコーティングは塗装を磨いてからでないと十分美しい艶を出す事が出来ないという事もあって、コーティングと塗装磨きがセットかのように思われているのが従来のボディガラスコーティングです。
しかしながらキーパーコーティングのボディガラスコーティング(ダイヤ・ダブルダイヤ・クリスタルキーパー)は小さな分子から形成されているので磨かなくても塗装の細部まで入り込み、そのアンカー効果で強い耐久性を発揮します。
キーパーコーティングを科学する
ここからはキーパーコーティングホームページからの抜粋です。非常に科学的にキーパーコーティングの塗装への安全性とボディガラスコーティングの歴史を説明しています。
昔、ボディガラスコーティングの原型はポリシラザンによるガラスコーティングであった。
ポリシラザンとは、-(SiH2NH)-を基本単位に持つ無機ポリマーであり、塗布後に大気中水分と反応して脱アンモニア反応が起こり、シリカ(SiO2)の非常に硬い透明被膜、いわゆるガラスを形成するものです。
元々は電子部品の回路の絶縁や保護のために開発され、使用されているものですが、十数年前、それを車のボディに吹きかけて、いまだかつてない強力な塗装防護コーティングとして使われ始めました。しかし、これは反応が非常に早いため、排気装置つきの塗装ブースの中でのスプレーガンによる吹き付け作業が必要でした。
また、ポリシラザンはトルエン・キシレンのような有機溶剤で溶かされています(アルコール類は反応してしまうので使用不可)。トルエン・キシレンは、塗装に対する攻撃性が強く、コーティング=塗装自体の変質が伴い、作業途中での手直しが事実上不可能であり、コーティング後はすでに塗装が変質しているため、クレームがあった場合、塗装のやり直し作業が必要でした。本格的な板金塗装業のごく一部において施工されていたに過ぎません。さらに硬さと同時に脆さを併せ持つなど欠点も多いため、現在においてはポリシラザンのみを使った車の純粋なガラスボディコーティングは存在していないと考えられます。
「有機置換基含有sio2被膜」が作業性を改善し、柔軟性を増した「ガラスコーティング」。しかし・・・
分子内にM,D,T,Q単位の官能基(反応できる手を持っている)を組み合わせて含有しているポリオルガノシロキサン(シリコーンレジンの一種)を塗布し、空気中の水分との接触で加水分解、脱アルコール、脱水反応が起こり高次架橋体化(強く硬化)し、「有機基(一般的にはメチル基)を含有するシリカ(SiO2)被膜」を形成するものをガラス系ボディコーティングといいます。これは、ポリシラザンに比べて反応が遅く「手塗り」による作業が可能になったと共に、被膜に柔軟性を付加する事が出来て車用のコーティング剤として現実性が出てきました。
これらに色々なシラン、シラザン、シランカップリング剤等を配合し、それぞれの持つ性能を高める能力を加えた製品があります。
しかし、シリコーンレジン系はフレキシブル性は得られるもののベースのレジン分子量が高い(大きい)ためアルコール類には溶解しないのでトルエン・キシレン等の溶媒が必要となります。作業時に塗装にピンスポットが出来るなど塗装への悪影響の問題が残っています。
最近のガラスコーティングの基本的構造
「アルコキシオリゴマー」と表現され、1分子内に有機置換基(R・一般的にはメチル基)と加水分解性のアルコキシ基を同時に含有し、分子末端がアルコキシシリル基(Si-OR)で封鎖され、常温にて脱アルコール、脱水反応をきっかけに強く三次元的架橋反応が進み「有機基を含有したシリカ(SiO2)被膜」が生成されます。
このアルコキシオリゴマーは前記のシリコーンレジンとは異なり低分子量であるため、IPA・エタノール等のアルコールに溶解でき、基本的に塗装に悪影響を与えません。
ガラスコーティングの宿命「水シミ」の問題
しかし、ガラス系コーティングの多くはポリシラザン時代の硬度神話の影響で、シリカ(SiO2)が多いシリコーンレジンとの併用からまだ脱しきれず、あるいは比較的大きな分子量のオリゴマーの種類の選択によって、たとえ微量であってもトルエン・キシレンなどの有機溶剤との縁が切れず、塗装に対して100%の安全性を持ちきれない製品が多いのも現状です。また「水シミ」の問題も大きく、いまいちガラス系コーティングの普及に拍車がかかっていないのも問題点です。
ドイツ生まれのダイヤモンドキーパー
ダイヤモンドキーパーは、低分子のアルコキシオリゴマーにパーフルオロアルコキシシラン(フッ素シラン)を反応させたもので、シリコーンレジンを含まず一切のトルエン・キシレン等有機溶剤を含みません。また低分子のアルコキシオリゴマーが微細な塗装の隙間に入り込み、三次元架橋反応し優れた耐久性(アンカー効果)を持っています(図1)。またシリカ(SiO2)の骨格にフッ素が配列して強力な撥水性、撥油性を発揮します。また、ダイヤモンドキーパーがかなりフレキシブルな被膜になるのはオリゴマーの有機置換基とフッ素基にドイツSONAX独自の組成を持ち、硬化速度をマイルドにコントロールして、作業性を大幅に改善しています。その結果、
1:トルエン・キシレンなどの有機溶剤を一切含まず、塗装に100%安全である。
2:快適な作業性で作業環境を選ばず、質の高いコーティング被膜を形成できる。
3:塗装の細かい凸凹にSiO2が三次元的に入り込み強い耐久性を持つ。
4:被膜表面に並ぶSiO2が少なく、フッ素が並ぶので「強撥水」でありながら「水シミ」が固着しづらい。
等々の優れた性能を持っています。
水シミの固着を根本的に解決する「ハイブリッドレジン」
ダイヤモンドキーパーをハイブリッド化するハイブリッドRESINは、(クリスタルRESINも同様)、架橋反応が終了完結した高分子量シリコーンレジンを水に乳化したものです。架橋反応は完結しているのでキシレン等の有機溶剤は含まれていません。このハイブリッドRESINをダイヤモンドキーパーのコーティング被膜の上に塗布することで、撥水性、光沢性を増し、耐久性が優れているにもかかわらずSiO2部が少ないので水シミの付着が発生しません(図2)。たとえわずかに付着したとしてもハイブリッドRESINで簡単に拭き取れることによって“固着”にまで進行しません。
これはガラス系コーティングが宿命的に持っていたデメリットである「水シミ」問題を根本的に解決する画期的な方法です。(特許公開中)
ほとんど、キーパーコーティングからの資料となってしまいましたが、まとめるとトルエン、キシレンのような塗装を傷めるような溶剤を一切使用しない安全なコーティングであり、コーティングを形成する分子も小さく(低分子)、塗装の細部まで入り込むことが出来ます。それにより高い耐久性を実現しています。さらにガラス被膜の上に塗布するレジン被膜はボディガラスコーティングの宿命であった水シミを防ぎ、はっ水性、光沢性をも増してくれます。
私がキーパーコーティングに惚れこんでこのコーティングを取り入れたのはこれらの理由からです。
以前にも他メーカーさんのボディガラスコーティングを行っていましたが、キーパーコーティングほどクレームの無いコーティングはありません。それどころか、お客様に必ずと言っていいほど喜んでもらえています。
リピーターさんが多いのもキーパーコーティングが本当に塗装に安全でずっとキレイでいられるからだと思います。
この高性能なキーパーコーティングは私たち技術者が、良い環境で正しく行えば必ずキレイに仕上がります。
そんなキーパーコーティングのメーカー、キーパー技研株式会社が東京証券取引所マザーズ市場への新規上場が承認されたそうです。上場日は平成27年2月12日の予定です。
これからもっと、もっとキーパーコーティングが世間に知られて車に乗るユーザーさんの心をつかんで行く事だと思います。当店もその一役を担えるように頑張らなければなりません。
この記事を書いた人
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キーパープロショップ林堂店を運営する株式会社ヤスカワの代表取締役。
サッカーと野球観戦(タイガースファン)そしてテニスをするのが大好きな3児のパパです。肩書きは社長ですが現場が大好き!いつも店舗でバリバリ働いています
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